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戦術のテクノロジー⑰
今回は奇襲作戦を受けた場合の話について書きました。
ご興味ある方は是非、お立ち寄り下さい。

戦術のテクノロジー⑰不測の情報に対する処置
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韓国語
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

戦術のテクノロジー
今回は「伝令」についてです。
戦場における情報伝達方法については、一度書いてみたいテーマでしたので。
いつものようにenjoy koreaで更新しています。
興味のある方は是非、御一読下さい。

戦術のテクノロジー⑯【伝令の重要性】
日本語版
韓国語版

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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

そんなバカな…?
最近、ニュースで見たのですが、カバには他の動物を捕らえて食べる肉食の習性があるそうです。
カバというと草食のイメージが強かったのですが、本当は「雑食」なのだそうです。一応、豚や猪と同じイノシシ亜目(Suiformes)に属する動物なので、それ自体は不思議ではないのですが、私が驚いたのは実はカバはかなり獰猛な動物だということ。
動物園などに行くと、かなりノンビリしている彼らは、何となく大人しい印象があったのですが、自分の縄張りを守るためにワニを襲うこともあるそうです。(吃驚!)
ちなみにカバはゾウに次ぐ体重を持つ陸上動物です。
飼育係が襲い掛かられたら、まず逃れることはできないでしょう。
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ただ、ここで疑問に思ったたのは、カバは昔から肉食だったのか?ということです。
カバの習性を観察している学者は、口を揃えて「草食だ」と言っていました。肉食もする雑食性の生き物だとはあまり言っていなかった気がします。
そもそもカバの肉食が見られるのは、食べるべき草が無くなった乾燥期に多いようです。
私的には、近年の砂漠化の影響でカバなどの動物の食生活が変化したのではないか、という気もします。
いずれにしろ、カバがいる河でボートに乗るのは危険だそうです。縄張り意識の強いカバは、ボート目掛けて衝突してくるのだとか。ひょっとしたら現地の人にとっては、彼らはワニ以上に危険動物なのかもしれません。
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↑カバの頭蓋骨。凶暴な歯を持っていることから肉食性でもあることがわかる。

テーマ:アフリカ - ジャンル:海外情報

ゾロアスター教について⑤ 聖典アヴェスター
(続きから)キリスト教における聖書、イスラム教におけるコーラン、仏教における般若心経、それがアヴェスター(Avesta)です。
ゾロアスター教での聖典で全部で五つの部から成り、神話、神々への賛美歌、呪文、ゾロアスター教における神学などが書かれています。この中で教祖ゾロアスター自身の言葉とされているのが、祭典書ヤスナ (Yasna) に含まれる第十七章のガーサー と呼ばれる韻文詩。ほとんどが口伝で伝わっていたものを、六世紀頃のササン朝ペルシアの時代にテキスト化したものだそうです。(※ちなみに後の聖書も詩篇を設けるなど、経典と詩というのは切っても切り離せないようです)
このアヴェスターで使われているのがアヴェスター文字と呼ばれる特殊な言語でして、インドのリグ・ヴェータなどに使われているサンスクリット語と非常に似通っているのだとか。
ただこのアヴェスター、今はイスラム教などの迫害に遭い、散逸して四分の一ほどしか現存しないと言われています。(続く)
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

発明家がざくざく
2006年の国際特許出願、日本は2位=韓国、中国の伸び目立つ-WIPO
2月8日1時0分配信 時事通信

【ジュネーブ7日時事】世界知的所有権機関(WIPO)は7日、特許協力条約(PCT)に基づく2006年の国際特許の出願件数(速報値)が14万5300件だったと発表した。改定された前年の水準(13万6500件)を6.4%上回った。日本の出願は前年比8.3%増の2万6906件で、前年同様に米国(4万9555件)に次いで2位だった。
今回の統計では、韓国が26.6%増の5935件で4位(前年は6位)、中国が56.8%増の3910件で8位(同10位)に入り、日本を含めた3カ国で国際出願全体の25.3%を占めた。WIPOでは「北東アジアを中心とした(技術)革新の新たなセンターが登場しつつある」と分析した。 


…とのこと。
韓国、中国が目覚ましい経済成長と共に知的所有権に関する認識も改めてきたようです。
ただ、それが日本製品のダミーを無くす、ということには繋がらないでしょうが…。ハローキティのダミーが中国で知的所有権として認められてしまう辺り、自分の知的所有権を尊重すると他人の知的所有権を尊重するがイコールにはなれないというのが正直な所だと思います。
いずれにしろ、優れた発明が行われ、人類全体の貢献に繋がることは良いことですね。

テーマ:国際経済 - ジャンル:政治・経済

陸上養殖
近年、漁獲量は減ってきています。
理由は乱獲による魚の量そのものの減少です。
このままのペースで行くと、あと数十年で魚はいなくなってしまうと言われています。(参照WWF
ちなみに魚の消費大国は何と言っても日本!! 輸入量はダントツでトップ。漁獲水揚げ量も世界最高レベルです。
お隣の韓国、中国も近年消費量が伸びています。タイ、マレーシアなどの国々も経済発展と共に魚の消費量が増えてきました。
このままで行くと、本当に私たちは魚を食い尽くしてしまうでしょう。
そうならないためにも私たちは、今ある海の恵み守っていく努力をしなければなりません。

そんな中、注目を浴びているのが陸上養殖という方法です。
この陸上養殖とは従来の養殖と違い、海の中に養殖場を作るのではなく、陸上に施設を設け、その中で魚を養殖させようというものです。
いわゆる生簀の考え方ですが、今までの養殖との大きな違いは、養殖場を作ることによって海を汚さないという利点です。
現在、ウニ、アワビ、ヒラメなどが養殖に成功しています。今後はクルマ海老、タイなどの養殖に期待がもたれています。
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私たちは数限りある資源を有効に活用していかなければなりません。
そして、それらを上手く循環させ、永久に利用できるよう努力していかなければなりません。そうでなければ、私たちが今後も繁栄し続けていくことは不可能でしょう。
研究団体の今後の活躍に期待したいです。

陸上養殖の研究、開発を行っている団体(※それに応用される技術も含む)
東京大学海洋研究所
独立法人海洋研究機構
エスペックミック株式会社
松下電工本社内(株)陸上養殖工学研究所
九州電力株式会社
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テーマ:経済 - ジャンル:政治・経済

ゾロアスター教について④ 鳥葬
(続きから)
さて、今回は少し趣向を変えてゾロアスター教徒の風習についてお話するとしましょう。

ゾロアスター教徒がユダヤ教徒ともイスラム教徒ともキリスト教徒とも、そして仏教徒とも全く違うとすれば、それは葬式の行い方にあるでしょう。
彼らは鳥葬(sky burial)、すなわち自らの遺体を鳥に食べさせるという珍しい葬儀の方法を採っています。

これは多くの命を奪って自らの生を維持してきた人間が、最後に自らの肉体を他の動物に食べさせ、自然に還るという布施の精神が根本にあると言われています。また、ゾロアスター教徒は拝火教と呼ばれるように火を尊ぶため、遺体で火が穢れることを嫌ったため、鳥葬が一般的になったとも言われています。
(※ちなみにキリスト、イスラム教徒が火葬を行わないのは、火=地獄というイメージがあるためです)
いずれにしろ、鳥葬というのはゾロアスター教徒以外ではあまり行わない葬儀の方法で、どの地域でも奇異な目で見られるようです。

鳥葬を見たという日本人のレポートを読んでみましたが、実際に見ると中々残酷なもののようです。
ただ、自分の肉体を他の動物に食べさせ、彼らと共に空に還るという思想は何となく憧れるものがあります。
なぜなら私たち日本人は死ぬと(大半が)骨壷に納められ、コンクリートの墓に入れられます。でも、そこには何となく閉じ込められるような印象があるのです。死んだ後も人工物ばかりに埋もれなくないなあ、というのが正直な私の気持ちです。贅沢かもしれませんけどね。
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※ ちなみに現在、日本では鳥葬は禁止されており、日本国内で鳥葬を行うと、刑法190条の死体破損罪に問われます。





テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

最近は漫画を読まなくなったのですが…
QED~証明終了~という漫画は御存知でしょうか?
ある天才少年が次々に事件を解決していく、いわゆる金田一少年の事件簿的なストーリーの漫画です。
しかし、金田一がどこかおどろおどろしいのに対し、このQEDは純粋な知的ゲームという色合いが強い。しかも、金田一では見られないさっぱりとした事件解決が多いのが印象的です。
ちなみに私はこの作者の漫画は大好きです。
QEDもそうですがロケットマン、森羅博物館の事件目録、すべてが感心させられる内容ばかりです。
(※きっと作者は好奇心が強いのでしょうね。私は理系ではありませんが、この漫画で理数系の話をすると理系の勉強をし直してみたくなります)

私が一番お薦めなのは、QEDの九巻に掲載されている『凍てつく鉄槌』と大作中の大作『魔女の手の中に』

これは小説にしても恐らく最高峰のミステリーになるんじゃないでしょうか?
読んだ時、正直「やられた!」と思いました。
クリスティーの『オリエント急行殺人事件』を読んだ時以上の衝撃がありましたね。

実は私は金田一少年も島田荘司先生の新本格ミステリーも嫌いなのですが、このQEDだけはさすがに嵌りました。純粋に知的好奇心とスリル感を満たしてくれる本です。
お薦めです!
大いに薦めます!
読んで損はしません。


Q.E.D.―証明終了 (9) Q.E.D.―証明終了 (9)
加藤 元浩 (2001/03)
講談社

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ゾロアスター教について③ 強制しない世界宗教
(続きから)
さて、このようにして発展していったゾロアスター教ですが、彼らは古代社会から人身御供の祭祀を一掃させただけでも近代的な宗教と呼べるでしょう。
迷信を廃し、騒乱の元となる暴力や虚偽を禁止するというゾロアスターの教えは当時からすれば、とても合理的なものでした。そして、この「新しい教え」に新バビロニア王国(カルデア)を滅ぼし、オリエントの覇者となったペルシアの王たちも、このゾロアスターの教えに帰依していました。

ですがアケメネス朝ペルシアは、ゾロアスターの教えを民衆に強制したりはしませんでした。
ペルシアが占領したオリエントでは、シュメールの神々による土着信仰が、すでに根付いていたからです。
後のキリスト教徒などは、自分たちの信仰を押し付けるために土着信仰を徹底的に破壊するという行動に出ましたが、アケメネス朝の王やゾロアスター教の祭司たちは違いました。彼らは焦らず、しかし着実に民衆にゾロアスター教を浸透させていく方法をとったのです。
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さて、それではそんなゾロアスター教における最高神アフラ・マズダー (Ahura Mazda)についてお話しましょう。
アフラ・マズダー (Ahura Mazda)はもともとアーリア人の信仰における水の神ヴァルナが元となっています。なぜ水の神が最高神なのかと言うと、やはり当時の人々の生活にとって水は生活に欠かせないものだったからでしょう。
アフラ(神々の)マズダー(叡智)と名づけられたヴァルナは、知識神としての側面も持つようになりました。アフラ・マズダーの信仰では酒や薬物による酩酊状態、さらには暴力による略奪などを禁止されていました。また血生臭い生贄の祭祀も行われませんでした。
ユダヤ教における神は必要とあれば人身御供すら求める怖ろしい神(旧約聖書サムエル記を参照)でしたが、レリーフなどのアフラマズダーは優しげで理性に満ち溢れた存在として描かれています。彼は聖典アヴェスターに「理性ある者」「霊魂」「完全な知性」など名前で書かれているように理性的できわめて現実的な神でした。
中世ペルシア時代に書かれたガーサ(王統記)によれば、彼は全ての知識と人格を備えた完全者だとされています。
しかし、あらゆることに完璧に思える彼もアンリ・マンユ(純粋悪)を始めとする悪の跳梁を許し、彼と永遠とも言える長い戦いを繰り広げることになります。

面白いのはゾロアスター教では、人々に「アフラ・マツダーの説くような善の生活を強制してはいない」という点です。
ゾロアスター教の教えによれば、人は自由意志によって善になるか悪になるか選択できます。
極論を言ってしまえば、悪側の人間、つまりアンリ・マンユの味方になっても良いのです。

ただ、人間生活を営む上で悪の行いとされるもの(例えば盗みや殺人など)を行い続けていれば、人生はいずれ破綻します。
だから善側について正しい生活を送った方が得だよ、というのがゾロアスター教の教えなのです。(※そうでなくてもゾロアスター教ではアンリ・マンユよりもアフラ・マツダーの方が強いとされています。アンリ・マンユはその悪の存在性ゆえに過去と現在しか見れないが、アフラ・マツダーは未来をも見ることができるからです)

相手に強制するよりも、相手に「こうした方が得だよ」と説いて善側の生活を送らせる。
それはゾロアスター教が国教でありながら土着の信仰を迫害することが無かったペルシア帝国の支配体制にも似ていると思います。
(続く)
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食糧援助のゲーム
『FOOD FORCE』
難民キャンプや被災地に食糧を届けるというゲームです。
食糧難で困っている人のために働いているWFP(国連世界食糧計画)などの団体を知って貰おうと作られたこのゲームは、こちらのHPから無料でダウンロードできます。
提供しているのは、有名なゲームメーカーKONAMI。日本語版は藤岡弘さんや平山あやさんが声優として出演じています。
食糧支援活動のことをよく知ってみたい方は、是非一度プレイしてみて下さい。


動作環境

● OS : Windows 2000/XP以上
● CPU : 1Ghz以上のIntelPentiumIII または Athlonプロセッサー
● メモリ : 256MB以上
● ハードディスク空き容量 : 子ども向け 320MB、一般向け 320MB
● その他 : サウンドカード、スピーカー、マウス、キーボード
※高得点を登録するためには、インターネット接続環境が必要です。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

黄砂現象の問題
黄砂現象は最近問題になってきている環境問題です。
これは中国大陸の乾燥地帯の砂が、砂嵐によって巻き上げられ、その砂が偏西風に乗って地上に降り注ぐという現象です。
これによって被る被害というのは実に甚大です。
まず、車や建物にも降り注ぐ物理的被害。
さらに農作物への影響です。
また黄砂によって視界不良になったために、航空便が運行停止になったり、電波障害になったという被害も報告されています。
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この黄砂問題は、実は近年発生した環境問題です。
それまでは過去、数回はあったものの、最近のように毎年毎年起こる現象ではありませんでした。
(※黄砂現象は江戸時代に泥雨として記録されていました。またお隣の韓国では新羅時代から「雨土」という記述が見られます。しかし最近のように例年のように起こったという記録はありません)
では、なぜ黄砂現象はこのように連続して起こるようになったのでしょうか?
まず原因として、近年の中国の過剰な耕作や放牧があげられます。
砂の流出を防ぐための森林が伐採されたり、草地が減ったことが砂漠化を一層助長し、黄砂が巻き上がり易くなっているのです。
もちろん、中国にとっても黄砂問題は深刻です。
北京に住む人たちも黄砂によって鼻炎を引き起こしたり、航空便が欠航したりして困っている人が沢山います。
しかし工業化に躍起になっている中国では、環境問題の解決がおざなりにされている傾向はあります。(ちなみに、中国の環境問題についてはこちらを参照のこと)
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でも、黄砂問題は国境を跨った問題です。
韓国、北朝鮮、ロシアでは、すでに大きな被害を受けています。日本ですら無縁ではありません。黄砂は日本にも飛来してきます。
その被害を食い止めるために、日中韓露は共同して黄砂問題の研究に取り組まなければならないと思います。
(※ただし、黄砂は海洋生物に養分を与えるなど良い現象を起こすこともありますので、完全に無くす、というのは又問題のあることかもしれません。いずれにしろ、深く研究すべき環境問題だと思います)
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シルクロード緑化運動を行っている団体NPO2050のHPはこちら
海洋研究機構のHPはこちら
中国環境研究会のHPはこちら
中国の環境NGO緑化園のHPはこちら
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テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済

ゾロアスター教について② 宗教改革という名の政治改革
(続きから)
では、どうしてイランではアフラ神軍のみ信仰されたのか?
これには諸説ありますが、一番有力な説が、彼らの生活環境が影響したというものです。
高温多湿のインドと違い、温度差の激しい乾燥した高地であるイランでは、自分たちの生活に良いものは善。悪いものは悪、というはっきりとした区分が生まれたのだと言われています。
たとえば、生活に欠かせない水の神様であるヴァルナ(Varuna)は善。だけど雷で生活に被害を与えるインドラという神様は、悪という具合にです。
古代イランに生きた人々は、自分たちの生活に合ったものは、良いものとして受け入れ、自分たちに害を及ぼすものは悪と看做しました。
その結果、アフラ神軍は善の神様として祀られ、ダエーワ神軍は悪魔として貶められたと考えられています。

ちなみに、こうした善悪二元論は、後のキリスト教や人間社会にも大きな影響を与えていきます。
最近の例で言えば、アメリカのネオコン思想もそうです。
アメリカ人の生活に害を与えるテロは全部悪、しかしアメリカに利益を与える侵略戦争は善という具合にです。
古代イランで生まれた善悪二元論は、その後、欧米の思想の根幹を成すようになりました。
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さて、こうした信仰の変化を、さらに先鋭化させたのがゾロアスター教の教祖ゾロアスター(Zoroaster)です。
ゾロアスターはそれまで数多く信仰されていた神々を整理し、人々の生活に合わないと思われる神は悪魔にして徹底的に弾圧するという活動しました。
そして、ゾロアスター教によって悪魔にされた神は、先に挙げたインドラなどがいます。インドラは雷や戦いの神として、インドのアーリア人たちに広く信仰されていた神なのですが、その荒々しい素振は人間の生活には合わないとして悪魔に貶められた神です。
またナーサティアという名の神もそうです。
ナーサティアは黄金の馬車を引き、人々に健康と幸せをもたらす神として広く信じられていましたが、ゾロアスターの教えによって悪魔に凋落させられました。

こうして見ると、一方の神様は善、もう一方の神様は完全悪にしてしまったゾロアスターは、とんでもない弾圧者に見えますが、しかしゾロアスターが行った宗教改革は彼なりに深く考えた結果なのだとも言えます。
すなわち、血の生贄を求める戦神の神殿で行われる人身御供の禁止。
飲酒による暴力の禁止。
信仰のために目を潰したり、脚を斬りおとす事の禁止。
嘘の禁止…。
ゾロアスターは人身御供や拷問じみたことを奨励する神は悪魔だとして弾劾したのです。古代社会における信仰では、残虐な生贄を望む神や、信者の体の一部分を切り落とすことを奨励する神が存在しました。特に地母神として小アジアで信仰されていたキュベレイは、男たちに去勢手術をさせることでも有名でした。
ゾロアスターはこうした神々を排斥することで、人々の生活をより良くしていこうと考えたのでしょう。

ちなみに、古代社会において政治家とは、神の言葉の体現者であったり、神からお告げを聞く神官だったりしました。
そのため「神への信仰=法律」だったのです。
世界最古の法典と呼ばれているハンムラビ法典も、神から授けられた言葉として書き記されています。古代中国においても王朝の為政者は、天から人間の統治を委任された存在でした。
つまり神への信仰を中心として形成された古代社会においては「宗教改革=政治改革」だったのです。
人身御供や残虐な祭祀を禁止したゾロアスターの宗教改革は、その後の人間社会に大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。

こうしたゾロアスターの教えは、多種多様の信仰や祭祀を抱え込むメソポタミアに徐々に浸透していきました。
そしてアケメネス朝ペルシアの時代には、為政者たちの心を掴み国教化していきます。当時世界最大の国家の国教となることで、ゾロアスター教は世界宗教として発展していくことになったのです。(続く)
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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

ゾロアスター教について① アーリア人たちの信仰
ゾロアスター教(Zoroastrianism)について知っている方は日本では少ないと思います。
古代イランを起源とする善悪二元論を展開する世界最古の一神教。ペルシア帝国などで浸透し、隆盛を誇ったこの宗教は、しかし新興のイスラム教やキリスト教に押され、現在ではごくわずかな人しか信仰しない宗教になっています。
(※ゾロアスター教の信者として有名なのが、タタ(Tata)などのインドの財閥や経済人などです。彼らはパルシーと呼ばれ、ヒンズー教徒やイスラム教徒とも違う生き方を行っています)
純粋に光を生み出す象徴として火を崇拝するため、拝火教とも呼ばれます。
ちなみに、ニーチェが「ツァラストラはかく語りき(Also sprach Zarathustra)」でゾロアスター教を紹介していますが、彼の語るゾロアスター教とイランで実際に信仰されていたゾロアスター教とはだいぶ違います。ニーチェは著作で「ゾロアスターは神を否定した」としていますが、ゾロアスターは神を否定していません。むしろ神を熱烈に崇拝するよう薦めています。

さて、今回はこのゾロアスター教についてお話しましょう。

ゾロアスター教の教祖であるゾロアスターは紀元前15世紀から紀元前13世紀に生まれたと言われています。
この頃、イランではアーリア人によって持ち込まれたヴェーダの神々が信仰されていました。
でも、ヴェーダの神々と呼ばれても、どんな神様なんだかわからない??、という人が多いと思います。
ヒンズー教徒の間では一般的な神様なんですが、日本や韓国では名前が変わっているため、あまり知名度がないことは事実です。
でも、ヴェーダの神様は日本でも韓国でもかなり古くから知れ渡っている神様です。
たとえば、インドラ(Indra)。あれがヴェーダの神です。仏教では帝釈天と翻訳されています。この神様は、ヴェーダの信仰における雷の神様です。
または、ミトラ(Mitra)。彼は日本や韓国では弥勒菩薩として信仰されています。
弥勒菩薩は法隆寺に行けば見ることが出来ますし、帝釈天にしても東京の題経寺の別名にもなっていますね。(※また韓国でも仏国寺に行くとインドラが祀られています)
普段はあまり目につかない神様かもしれませんが、古今東西で信仰されていたのが、このヴェーダの神様なのです。
そして、こういった神様たちを信仰していたのが、古代イランの社会でした。

さて、このヴェーダの神様たちは大きく分けて二つのグループに分かれます。
まずは雷の神様インドラを中心としたダエーワ神軍。
こちらの神様たちは、どちらかというと戦争の神様たちです。
荒々しく、残虐なことを好む彼らは、アーリア人の移動と共に主にインド方面で信仰されるようになりました。これはアーリア人が征服民族だったことと深く関係していると思われます。アーリア人たちは戦争を好む神々を中心に信仰し、自分たちの侵略戦争を正当化しながら、土着のドピラタ人が住むインドを侵略していったと考えられます。
次のグループが水の神ヴァルナや司法の神ミスラを中心とするアフラ神軍。彼らはどちらかというと内政の神様です。
ダエーワ神軍、アフラ神軍、どちらも実は同じ信仰系譜に属する神々で、古代アーリア人たちは両方とも敬っていました。
しかし、イランで主に信仰されるようになったのは、このアフラ神軍でした。
(続く)
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